1日3杯のコーヒーが健康や精神的な好効果があるとして、コーヒーメーカー各社は1日3杯の飲用習慣が健康に寄与すると発表している。

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コーヒーに含まれる栄養素
●ビタミン類
ビタミンB群のナイアシンとビオチンが非常に豊富です。
□ナイアシン・・・二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する働きがあり、血管を拡張し血行をよくする作用があります。
□ビオチン・・・疲労からの回復を早めてくれます。
●ミネラル類
カリウムとマグネシウムが豊富です。
□カリウム・・・高血圧の予防、動脈効果の予防に効果があります。
□マグネシウム・・・骨の弾力性を維持する働きがあります。
●クロロゲン酸(ポリフェノール)
糖の吸収を抑制し、インスリンの分泌を促進する効果があります。更にクロロゲン酸のポリフェノールが動脈硬化を抑制し、コーヒーの摂取量が多い人ほど、脳梗塞になる確率が少なくなると言われています。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5,000種類以上あると言われています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。以下、代表的なポリフェノールです。
- アントシアニン
- カテキン
- カカオポリフェノール
- ルチン
- フェルラ酸
- コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)
- クルクミン
- ショウガオール

コーヒーの健康効果とは
●国立がん研究センターと東京大のチーム
日本人の成人約9万人の平均19年間の追跡調査で、コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて心臓や脳血管の病気で死亡するリスクが1〜4割程度低かったとの研究結果をまとめました。これによると、コーヒーを「1日3〜4杯飲む」と答えた人の死亡の危険性は、ほとんど飲まない人より24%低く、死因別では心疾患で36%、脳血管疾患で43%、呼吸器疾患で40%低かった。コーヒーを毎日1~2杯飲む人の肝臓がんの発症リスクは全く飲まない人の1/2に、毎日5杯以上飲む人は1/4に低下。
●国内11の保健所と国立医療センター
コーヒーを毎日飲む人のほうが、ほとんど飲まない人に比べ、2割ぐらい2型糖尿病にならないという調査データがあります。
●アメリカのハーバード大学の研究結果
コーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べ、糖尿病になる確率が女性で30%、男性で50%少ないというデータが示されています。これはコーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果。さらに、動脈硬化を抑制し、コーヒーの摂取量が多い人ほど、脳梗塞になる確率が少なくなるというデータも示されています。
●カフェイン効果
カフェインの覚醒作用により、頭をすっきりさせて集中力を高める効果があります。また、利尿効果があり、体内の老廃物の排出を促進させる効果があります。他にも、中枢神経を刺激して、自律神経の働きを高めたり、運動能力を向上させたり、心臓の筋肉の収縮力を強化させたりするなど、多彩な効果をもっています。
各種飲料のカフェイン含有量(浸出液)
玉露 0.16% 煎茶 0.02% 番茶 0.01% ほうじ茶 0.02%
玄米茶 0.01% ウーロン茶 0.02% 紅茶 0.03%
レギュラーコーヒー 0.06%
●ポリフェノールの効果
近年、ポリフェノールを豊富に含む赤ワインを多く飲んでいるフランス人は油の多い食事をとっているにもかかわらず心疾患での死亡率が低いことが分かりました。赤ワインに含まれるポリフェノールが体にいいということで注目されるようになりましたが、実はコーヒーにも、赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています。
コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸の仲間は、血液をサラサラにしてくれるため、血管が詰まりにくく脳梗塞や心筋梗塞を防いでくれると考えられています。
食品100gあたりのポリフェノール含有量(mg)
赤ワイン 230 (アントシアニンやタンニンなど)
コーヒー 200 (クロロゲン酸類)
緑茶 115 (カテキン)
紅茶 96 (紅茶ポリフェノール)
トマト・野菜ジュース 69(ナニンゲニンカルコンなど)

一日どれくらい飲むのがベストなのか
ネスレ日本の担当者は、「コーヒーを飲むことは、生活者の毎日にとってどのような効用をもたらすのかということを、機能的な価値以外も含めて見直した。いきいきとした人生を計る上でわかりやすい要素が、世界的に調査されている幸福度だったのでその関係性を調べたところ、コーヒーを飲む杯数が多ければ多いほど、その人たちの人生の幸福度は高く、毎日を前向きに生きていることがわかった。人と会った時や疲れた時など、コーヒーは1日の中で切り替える時のスイッチ的な役割があるのではないかと考えている」
「コーヒーと健康」については、2015年春に国立がん研究センターが多目的コホート研究の成果として、1日3~4杯飲む人の死亡リスクはまったく飲まない人に比べ24%低いことを発表した。
【結論】
1日3杯のコーヒーの習慣は理にかなった健康効果がもたらされるということですね。
1杯のコーヒーでリフレッシュしたり、豊かな気分にさせてもらえるものですので、そのうえで、結構効果もあるというコーヒーを、もっと生活の中に取り入れてみたい気持ちになりました。
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