台風が近づいてくると頭痛がする!
低気圧頭痛によっておこる頭痛を「台風頭痛」というようです。
台風シーズンの今、なぜかわからないけど頭痛が起きやすいと思っているあなた、
その頭痛は「台風頭痛」かもしれません。
なぜ台風が来ると頭痛がするのか?
9月7~8日に関東地方を襲った台風15号は上陸時の中心気圧が960hPa。
一気に40hPa前後も気圧が下がることで、頭痛を訴える人が多くでたそうです。
●頭痛を引き起こすメカニズムは2つ
①耳の奥の気圧センサーにストレスがかかる。
自律神経にストレス反応が起きて交感神経が優位になる
↓
頭部や首の血管が収縮して、頭が締め付けられるような緊張型頭痛を起こす
②気圧を下がると三叉(さんさ)神経の興奮が起こる
三叉神経は顔の感覚(熱い・冷たい・痛いなど)を脳に伝える働き
↓
三叉神経の興奮が脳の血管を拡張させて偏頭痛を引き起こす可能性がある。
その他の要因でも頭痛は引き起こされる
頭痛を引き起こすメカニズムは上記の通りだが、それはほかの要因でも引き起こされるという。
★日常的にある要因
●強い日差し
強い光に当たることや、頭や体が温まり、血管が広がることで起きる。
サングラスや帽子をかぶったり、日傘をさしたりして対策する。
●運動
運動によって体が温まると欠陥が広がる。
●アルコール
お酒は脈を速くするので片頭痛を起こしやすい。
●生理
生理中は「エストロゲン」というホルモンが減少し、血管を収縮させる脳内ホルモンの「セロトニン」も減るので、血管が広がる。
頭痛を緩和させる対処法は?
●「台風頭痛の対策」
台風が近づくと頭痛を発症することがわかっていれば、前もって対策をしておこう。
「耳を温めるマッサージ」と「くるくる耳マッサージ」です(イラスト参照)。
これは、愛知医科大学客員教授・中部大学教授の医師、佐藤純先生が考案したマッサージが有効とのことですので、お試しあれ。
●気圧センサーである耳を刺激するとよい。
●ホットタオルやペットボトルで耳を温めるとよい。
●耳栓を使って耳の奥の気圧センサーを保護する。耳栓したまま台風をやり過ごす。
●酔い止め薬を飲んで頭痛を軽減させる。
●漢方の五苓散(ごれいさん)は台風頭痛を予防できる。
●普段から、マグネシウムを含む食品をとるように心がける。
大豆、ひじき、ごま、アーモンドなど
台風がやってくるシーズン、頭痛が発症しやすい人は自分に合った対策を持っておくといいのではないでしょうか。
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