AEDで救える命 救命救急は時間との闘い!

救命には時間との闘い

フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」が取材した栃木県日光市の小学校で行われた運動会。

この運動会で起こった“奇跡の救命劇”をカメラは捉えていた。

万が一の事態に遭遇したら、どのような対応をすればよいのかを知っておきたいものだ。

 

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それは運動会の保護者競技のあとの起こった

大玉転がしを終えた男性が、退場中に突然立ち止まると、そのまま受け身をとることもなくバッタリと地面に倒れたという。

倒れたのは、この学校の児童の50代の父親。この時、男性を襲った体の異変は、心筋梗塞だ。

心筋梗塞では亡くなられる方の半数以上が、発症から1時間以内に集中しています。そのため病院に到着する前に亡くなる場合が多い。

 

●原因のほとんどが、心室細動と呼ばれる不整脈

心室細動では心臓の血液を全身に送り出す部屋(心室)がブルブル震えて(細動)、

血液を送り出せなくなり(心停止状態)、脳や腎臓、肝臓など重要な臓器にも血液が行かなくなり、

やがて心臓が完全に停止して死亡してしまう、とても危険な状態です。

大玉転がし

写真はイメージです

心筋梗塞は時間との戦いとなる

●タイムリミットはわずか3分。
それを超えると、患者の蘇生率が格段に下がり、蘇生した場合も何らかの後遺症が残る危険性が高くなるという。

心室細動を起こすと、1分経過するごとに約10%、助かる確率が減っていくといわれています

●救急車を待っていては遅すぎる

心停止の際の応急処置は「秒」を争います。一刻も早く救命処置を始めないと、助かる可能性がどんどん低下していきます。

 

心筋梗塞からの蘇生率

グッディの中で紹介された呼吸停止からの時間と蘇生率の関係

 

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救命救急のポイントは3つ

救命ポイント

必要なのは3つ

①119番通報とAEDの要請

②胸骨圧迫(心臓マッサージ)

③電気ショックです。

 

日光の運動会では

●1つ目の偶然…友人の素早い判断

男性が倒れた直後に躊躇することなく電話をし、救急車を呼んだ友人が居てくれた。

たまたま携帯電話を手に持っていて、そして目の前で友人の異変を目撃した素早い判断のおかげで、倒れてから8分後には救急車が到着

●2つ目の偶然…すぐに開始できた心臓マッサージ

運動会で、けが人や急病人に備えていたのが養護教諭の先生。その先生の近くで倒れたため、すぐに男性の異変に気付き、駆け寄って直ちに心臓マッサージを始めた。男性が倒れてからおよそ10秒後には心臓マッサージが始まっていたという。

●3つ目の偶然…救命のスペシャリストの存在

倒れた男性のすぐ横に、救急隊員の指導の勉強をして、職員を指導する立場だった元消防士がいた。実際に何度も人命救助をした経験を持っていた。
男性が倒れてから2分後にAEDが到着し、AEDの装置を素早く取り付け電気ショックを与えると、すぐに男性の心臓の鼓動が戻ったそうだ。

家庭や施設にはAED が必要

「10秒以内の119番通報」「10秒後には心臓マッサージによる処置を開始」し、さらに「2分後のAEDで蘇生に成功」。タイムリミットである3分以内に、完璧な救命処置が行われていたのだ。

AED  とは? 使い方は?

AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。AEDは、操作方法を音声でガイドしてくれるため、簡単に使用することができます。

また、心臓の動き(心電図)を自動解析し、電気ショックが必要な方にのみ電気ショックを流す仕組みになっています。

AEDの使い方を知ろう

対策まとめ

(1)心臓マッサージはすぐに行う
(2)声を掛け合い、応援の人員を増やす
(3)救急車を迅速に呼ぶと同時にAEDを準備する
(4)AED到着後、必ず作動させること

躊躇することなく、勇気を持って救命の行動を取ることを心がけておきたいものだ。

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