ラグビーW杯の1次リーグA組で、5日に豊田スタジアムにて行われた日本対サモア戦に38―19で快勝した。日本が3連勝で決勝トーナメント進出に大きく近づいた。
史上初の決勝トーナメント進出をかけて、次戦は13日の1次リーグ最終戦のスコットランド戦で2点以上の勝ち点を奪えば、決勝トーナメント進出が決まる。
日本がW杯で3連勝を飾ったのは史上初。また、3位以上が確定したことで次回2023年W杯フランス大会の出場権を獲得した。
そんな快進撃とともに、日本ではラグビー特需が生まれている。
観客動員は高水準、チケットの販売も好調
●大会開幕からの1週間をすぎて
12試合で観客動員数が合計42万6200人。1試合平均で3万5517人を記録した。
最も多くの観客を集めた試合は、22日のアイルランド-スコットランド戦(日産スタジアム)で6万3649人となった。
すでに販売可能席の97%が販売済みになっているという。
●全国16カ所の設置されている無料のファンゾーン
7日間で約27万人が訪れ、連日にぎわいを見せている。
●SNS展開
21日の南アフリカ戦でニュージーランド代表が披露したハカの動画が、日本国内だけで900万回表示されたという。
この数字の発表から、日本代表は優勝候補のアイルランド、サモアを撃破し開幕から3連勝をしているので、もっと加速して賑わいをましていくであろうと予測できる。
テレビは高視聴率
●「ラグビーワールドカップ2019」の日本でのテレビ中継が好調
大会前の日本代表vs南アフリカ戦の世帯視聴率は、夜7時半からと絶好の時間にもかかわらず6.5%しか獲れなかった。盛り上がりはいま一つだったのである。
ところが開幕戦の日本vsロシア戦は平均視聴率が関東地区で18.3%、瞬間最高視聴率は25.5%をマーク、関西地区では21.0%と高視聴率だった(ビデオリサーチ調べ)。南アフリカ戦と同じ時間帯で視聴率は3倍に跳ね上がった。
さらに、28日の歴史的勝利となったアイルランド戦(NHK)は「22.5%」、瞬間最高では「28.9%」と高視聴率を記録した。
アイルランド戦の勝利により盛り上がりもUP、今日のサモア戦の視聴率がどれくらいまで上がっているのか発表が待たれます。
●海外でも高い注目を浴びる放送視聴者数
世界中からも高い注目を浴びており、イギリスの放送局ITVの開幕戦の視聴率は20%を超え、朝の時間帯にも関わらず、瞬間最大100万人もの視聴者数を集めたという。
また、イングランド×トンガ戦は瞬間最大470万人、アイルランド×スコットランド戦は瞬間最大320万人もの視聴者数を集めた。
さらにフランスでも、フランス×アルゼンチンの試合は瞬間最大310万人の視聴者が試合を観戦した(数字はワールドラグビー調べ)。
ラグビーW杯特需で人気の商品は?
●ビール
海外のラグビーファンは観戦の前後、試合中と常にジョッキやグラスを離さない。大会組織委員会によると、ビールの消費量はサッカーファンの6倍に上る、という調査もある。
とりわけ英国人はひときわ胃袋が大きいとされる。
昭和電工ドーム大分では10月9日の予選リーグにウェールズが登場し、同19、20日の準々決勝にイングランドが勝ち上がる可能性が高い。
伝統チームは筋金入りのファンを引き連れて来るだろう。過去のW杯で何度も報じられてきた「在庫切れ」が現実味を帯びる。
「ビールの準備は開催都市の評判に直結する」。組織委事務総長代理、ミック・ライト(56)の言葉は冗談とも本気ともつかない。
「観戦客がスタジアム以外で飲み干すビールの県内消費額は、試合がある5日間で3千万円相当に上るとみている」
●ランチパック
どうやらランチバックのピーナッツ味が、ラグビーワールドカップで来日している海外メディアの間でひそかに流行っているらしい。なぜこれが広まったのかは不明だが、忙しいなか手軽に食べられるということも人気になったきっかけの一つかもしれない。
●日本代表ユニフォーム
初戦のロシアに日本が勝利してから一気に客足が増え、ユニフォームはもちろんシューズやボールも想像以上の売れ行きで、品切れのものも出ているようだ。
●ラグビーボール曲げわっぱ
明治44年より和歌山県海南市で漆器業を営む株式会社三好漆器は、9月13日に販売を開始したラグビーボールを模したお弁当箱『ラグビーボール曲げわっぱ』の売れ行きが好調なため、ラグビー国際大会の会期中は特別価格にて販売を行うようだ。
予想以上に盛上がりを見せているラグビーワールドカップ。
日本での好影響が各方面に出ることを心からお祈りしております。
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