【即位礼正殿の儀】10月22日に行われる。

即位礼正殿の儀

政府は、天皇陛下が国内外に即位を宣言される10月22日の「即位礼正殿の儀」に向け、外国賓客の受け入れ準備を加速させている。

皇居二重橋
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即位礼正殿の儀とはどんな儀式?

前回1990年(平成2年)11月12日に挙行された即位礼が「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」としての初回で、今回が行われるものが2回目となる。

大正天皇・昭和天皇の即位礼は、旧皇室典範にのっとり、京都御所で「即位礼紫宸殿(そくいれいししんでん)の儀」として行われた。

名称は違えども、天皇陛下が自らの即位を国の内外に宣明する儀式であることには変わらず、国内外から賓客を招き行われるものである。

10月22日、皇居内の正殿「松の間」で国の儀式として行われる「即位礼正殿の儀」は、

式次第

  • 三権の長、皇族、天皇、皇后の順に正殿松の間に参入する。
  • 天皇、皇后が高御座、御帳台に昇る。
  • 参列者が鉦(かね)の合図により起立する。高御座、御帳台の帳が開けられる。
  • 参列者が鼓の合図により敬礼する。
  • 内閣総理大臣が御前に参進する。
  • 天皇の「おことば」がある。
  • 内閣総理大臣が寿詞を述べる。
  • 内閣総理大臣が即位を祝して万歳を三唱する。参列者が唱和する。自衛隊により、21発の礼砲がうたれる。
  • 内閣総理大臣が所定の位置に戻る。
  • 参列者が鉦の合図により着席する。高御座、御帳台の帳が閉められる。
  • 天皇、皇后が高御座、御帳台から降りる。
  • 天皇、皇后、皇族、三権の長の順に退出する。

陛下のお言葉に続いて、安倍晋三首相がお祝いのことばを述べた後、万歳の音頭を取り、参列者が万歳を三唱する。

約30分の儀式が終わると、両陛下は洋装に着替え、皇居からお住まいの赤坂御所(前東宮御所)まで4.7キロメートルをオープンカーに乗り、お披露目のパレードを行う。これも国の儀式で、「祝賀御列(おんれつ)の儀」。

 

2019年10月18日更新

「即位礼正殿の儀」や22日から4回に分けて開く「饗宴の儀」については、予定どおり行うが、祝賀パレード、「祝賀御列の儀」について、政府は、台風19号の被災地への対応に万全を期すなどとして、およそ3週間延期し、来月11月10日に実施する方針を固めました。

このたびの台風19号により広い範囲で甚大な被害が発生したため、祝賀ムードを一旦控える形とした模様だ。

 

大嘗祭も行われる

大嘗祭(だいじょうさい)は、天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭(にいなめさい)のこと。新嘗祭とは、収穫祭にあたるもので毎年11月23日に天皇が国の平安や五穀豊穣を祈るために宮中の神嘉殿にて執り行われるもの。

今回注目されているのは、大嘗祭にあたり、秋篠宮殿下が「国費を使うのは適当か。身の丈に合った儀式で行うのが本来の姿」と発言されたことが大きな波紋を呼んだ。

儀式後に解体・撤去される「大嘗宮(だいじょうきゅう)」を新設しなければ、大幅に費用を抑えられる。秋篠宮殿下は「天皇の代替わりに伴う諸行事は国民の理解のもとで執り行われるべきだ」とし、天皇家の私費でやるというお考えであったようです。しかし、本格的に宮内庁は検討をしなかったようです。

政府の方針では、来年の大嘗祭の関係費は前回1990(平成2)年の22億4900万円から27億1900万円へと増大。皇居・東御苑に新造される大嘗宮の設営費関連だけで19億700万円かかる。

大嘗祭は11月14日夕から夜を徹して、前回同様に皇居・東御苑で、この神事のための「大嘗宮」を造って行う。

大嘗祭に使われる大嘗宮

 

平成の時はどうだったのでしょう

第125代天皇明仁が即位した際、1990年11月12日に挙行された即位の礼を「即位礼正殿の儀」と定めた初回であった。

これまでの皇位継承の中心儀式は、天皇即位の翌年以降に行われてきた。先の天皇が亡くなって、1年の服喪期間を終えてから準備に入るためだ。今回は生前退位に伴うものだったので、即位の年に主要儀式が営まれるという初めてのケースである。

天皇専用の束帯を着た陛下が、高御座(たかみくら)にのぼり、即位を宣言するお言葉を述べる。この高御座は平安時代の即位式から使われているそうだ。現在のものは大正天皇の即位礼のため1915年に新造され、高さ6.5メートル、重さ8トン。

天皇陛下が高御座で即位を宣言する

日本の承認国増加に伴って招待先も多くなり、参加する国と国際機関は、前回平成時の160を超える見通しだ。日本在住の大使らを含めた外国人参列者は、平成時の474人から600人程度に膨らむと見込んでいるようだ。

その日は祝日になる

2019年(令和元年)10月22日に、第126代天皇徳仁の即位礼正殿の儀が行われる予定で、この日は「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」により国民の休日となる。

2019年の特別祝日

歴史的な瞬間に立ちあえる時代に生まれていることに感謝しつつ、心に刻みたいと思っております。

 

 

 

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