秋を迎え、しかしながらまだまだ暑いと感じる日が多いこの季節、ペットボトル飲料を持ち歩く機会も多いのですが、なかなか全部飲み切らないことも多くないですか?
そんなペットボトルは次の日とかに飲んでも大丈夫なのでしょうか?ぺットボトルの中で菌が増殖したりしないのかと心配になりませんでしょうか。そこをまとめてみました。
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口飲みしたペットボトルはどれくらいまで大丈夫か?
●1度口を付けたペットボトル飲料には、細菌が増殖するのに必要な、水分・湿度・栄養の3要素が揃うので、常温下で放置したペットボトル飲料の中に細菌が多く存在しているのだ。
●口をつけて直飲みした方は、時間が経過するごとに細菌がかなり増殖しています。特に4時間後から一気に細菌数が上昇していることがわかると思います。
●細菌が繁殖しやすいのは気温30℃前後!
東海大学・後藤慶一教授は「口をつけなくても一旦、ペットボトルを開栓してしまえば、外気にさらされることになるため、空気中の微生物が入り込み、腐敗を引き起こす可能性が高まります」と言っている。
口をつけての直飲みに関しては、いろいろな条件の違いで差があるため、一口で「何時間までなら安全」といえるものでもないため、はっきり言えることは、「できるだけ早めに飲み切るようにしましょう。」ということになります。
ペットボトルの飲料の内容によって菌の繁殖は違うのか?
●微生物の試験を行う衛生微生物研究センターで試みた実験によると
ペットボトルに入ったものを口のみする
「ミネラルウオーター」「緑茶」「牛乳入りの甘いコーヒー飲料」の3種類
6度、20度、32.5度の温度で保存した。
それぞれ口をつけた直後と3時間後、9時間後、24時間後の菌の数を測った。
●ミネラルウオーターの菌の数は、32.5度下の場合、直後が100個で24時間後は300個。データ上は「菌の数は位が変わらない限りは誤差の範囲」のため変化なしとの結果に。他の温度や緑茶も同様だった。
●コーヒー飲料は、いずれの温度でも菌の増殖が確認できた。32.5度下に置いたコーヒー飲料は、24時間で食中毒の危険水準を突破したことになる。9時間以内で飲むのが安心といえる。
福岡保健環境研究所の実験では、麦茶のペットボトルを口飲みした場合、24時間後の細菌の数は100倍以上に増殖していた。
口内の状況や開封時の環境で、入り込む菌の種類や量は異なる。食事時には口内の菌に加え食べ物が逆流する場合もある。ミネラルウオーターや緑茶は菌が繁殖しづらいが、過信せず1日で飲みきろう。
飲んだ後のペットボトルを水筒代わりに使ってはいけない?
ペットボトルを洗って再利用したいという気持ちになることのあるでしょう。
しかしながら、ペットボトルは再利用に向いていません。再利用することを前提には作られていないため、飲み口も小さく、中をきれいに洗うことができません。
また、ステンレス水筒などでは熱湯消毒で菌を死滅させることもできますが、ペットボトルは熱により容器が使えなくなりますので、こういった消毒もできないためです。
細菌の増殖を抑える方法は?
では、細菌の増殖を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。
●冷蔵庫で保存する
最近の繁殖は気温が大きく影響する。冷蔵庫で保存すると細菌の増殖は抑えられる。
●コップに移して飲む
口からの細菌が入らないため安全性は格段に増します。
最も安全な飲み方は、『コップに移し替えて飲む』こと、さらに飲みきれなかった場合は冷蔵庫で保管するのがベストと言えます。
●その日のうちに飲む
開けたその日のうちに飲みきること。そういうサイズを購入する。
安心して安全に水分補給をするためにも、以下の3ポイントをぜひ押さえてください。
1. 開栓したら、飲まない時は蓋をして冷蔵庫に入れる
2. 口飲みしたペットボトルは早めに飲み切る
3. できるだけ少容量のペットボトルを利用する
食中毒を防ぐためにペットボトルに直接、口をつけずに飲む”滝飲み”といった方法もありますが、基本的にその日のうちの飲み切るという意識が大切かもしれませんね。
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