スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞に吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。
日本のノーベル賞受賞は2年連続で、17年に文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏を除き計27人となった。化学賞はこれで8人目となる。
こちらの関連記事もお読みください。
吉野彰氏の名前も賞の違いはありましたが上げておりました。
どんな研究で評価されたのか?
ノーベル化学賞 吉野彰さん「リチウムイオン電池が受賞対象になってうれしく思う。若い研究者の励みになってくれると思う」
▽ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏の会見を生中継でお送りしています▽https://t.co/vIKjTtsUJn #ノーベル賞 #NobelPrize
会見での吉野氏の冒頭発言 ノーカット動画↓ pic.twitter.com/jVy4I7wD6i
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) 2019年10月9日
「充電できる電池」の小型化と軽量化を目指して開発に取り組み、電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」を電極に利用したり、コバルト酸リチウムという化合物をプラスの電極として使用する最新の研究成果に注目し、マイナスの電極に炭素繊維を使うなどし、現在の「リチウムイオン電池」の原型となる新たな電池の開発に成功しました。
今では、スマートフォンやパソコン、電気自動車で使われるリチウムイオン電池の開発で主導的な役割を果たした。
世界の人々の生活を変え、ITをはじめ産業の発展に貢献した業績が評価された。
こうした業績は国内外で高く評価されていて、吉野さんは平成16年に紫綬褒章を受章したほか、平成26年に「工学分野のノーベル賞」とも呼ばれるアメリカの「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」を、ことしはヨーロッパの特許庁が主催する「欧州発明家賞」を受賞しています。
【リチウムイオン電池】
充電して繰り返し利用できる二次電池の一種で、正極にリチウム金属酸化物を使う。1990年代前半から商品化が始まったが、軽量でも大きな出力が得られるため、携帯電話やパソコン、ビデオカメラなどの電源として急速に普及した。電気自動車やハイブリッド車のバッテリー用に需要の急拡大が見込まれ、民間調査会社富士経済(東京)の予測では、2022年の世界市場規模は約7兆4000億円と17年の約2.3倍に達するとされる。
【時事ドットコムより引用】
吉野氏の学歴は
生年月日 1948年(昭和23年)1月30日生まれ
出身 大阪府吹田市
1960年 吹田市立千里第二小学校卒業。
1963年 吹田市立第一中学校卒業。
1966年 大阪府立北野高等学校卒業。
大阪の名門・北野高校には午後6時50分頃に受賞の知らせが届くと、拍手と歓声に沸いた。電話で対応した森田里江子教頭は「毎年のように候補に挙がられていたので。よかったですね」と語ったという。
1970年 京都大学工学部石油化学科卒業。
1972年 京都大学大学院工学研究科石油化学専攻修士課程修了。
小学校の時の先生に「ロウソクの科学」という本を読んでみなさいと勧められ
化学というものに興味を持ったことがそもそものスタートらしいですね。
吉野氏の経歴は
旭化成での企業人だったんですね。
1972年 – 旭化成工業株式会社(現旭化成株式会社)入社。
1994年 – (株)エイ・ティーバッテリー技術開発担当部長。
1997年 – 旭化成(株)イオン二次電池事業推進室 室長。
2003年 – 旭化成フェロー就任。
2005年 – 論文博士にて大阪大学で博士(工学)の学位取得[7]。
2005年 – 旭化成(株)吉野研究室 室長。
2017年 – 名城大学大学院理工学研究科 教授。
2019年10月 – ノーベル化学賞受賞が決定。
吉野氏の趣味やご家族は?
受賞後、家族に電話したことを明かし、「家内に『決まったぞ』とだけ伝えました。腰をぬかすほど驚いていました」と語った。
大阪府吹田市で4人きょうだいの3人目の次男として生まれた。
毎週土曜日は健康維持と息抜きのため、近所の友人とテニスを楽しむ。
子供は3人。神奈川県藤沢市で妻の久美子さん(71)と次女の3人で暮らす。
自身の性格を「粘り強さの一方で、相反するようだが『何とかなる』と考える能天気な要素もある。研究者に向いているのでは」と語る。
日本の誇りですね。本当におめでとうございます。
コメントを残す