プロ野球志望届は何のためにあるのか?

プロ野球志望届

注目の選手がプロ志望届を出すのか出さないのかと注目が集っていますが

そもそも志望届とはどんなものなのでしょうか?

 

志望届にサインをする大谷翔平選手

志望届にサインをする高校時代の大谷翔平

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志望届とは?

正式名称は「プロ野球志望届」。

プロ野球に入団を希望する高校3年生は日本高等学校野球連盟に、大学4年生は大学野球連盟に提出しなくてはいけない。

プロ野球団とは、日本野球機構(NPB)、独立リーグ、海外野チームも含まれる。大谷翔平は大リーグを希望してプロ志望届を提出した。

独立リーグは以下の4つがある。

独立リーグ

 

  • 四国アイランドリーグplus(2005年設立)
  • ベースボール・チャレンジ・リーグ(2007年設立、通称は「ルートインBCリーグ」)
  • 関西独立リーグ (2代目)(2014年設立)
  • 日本女子プロ野球機構(2010年設立)

男性のリーグは3つ、女性のリーグが1つということです。

プロ野球ドラフト会議の様子

 

これができた背景

●2003年度まで

高校卒業見込者がプロ野球球団関係者と交渉するためには、日本高等学校野球連盟の地方組織に退部届を提出する必要があった。

【高校生の問題】

●大学進学希望者や社会人野球希望者をプロ球団が強行指名してのトラブルが続出したこと。

(1981年の西武・工藤公康、1985年の巨人・KKドラフト事件(桑田真澄)、1994年のダイエー・城島健司などの例)


これがその当時あったなら、みんなが傷つかずにすんだのでしょうにね。

 

●退部届提出者は高校野球部とも縁が切れるため、退部後の規律違反(未成年喫煙・飲酒等)を問えないという問題

2004年度から、プロ志望届が制度化。

プロ野球球団関係者との交渉条件も「野球部退部」から「プロ志望届提出」に変化した。

 

【大学生の問題】

2007年度よりプロ志望届の提出が義務化された。

プロ野球球団から、大学生が金品を授受していた行為が発覚したことを受けて、希望入団枠が廃止された。

ドラフト会議に日程をシーズン最中に早めたことで大学生にもプロ志望届が義務化された。

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プロ志望届提出者の扱いはどうなるの

プロ志望届提出者は、提出後も学校に退部届を提出しなければ、野球部在籍者とみなされる。

また、卒業まで、未成年喫煙・飲酒等の規律違反に対し、処分の対象となる。

プロ志望届提出者で過去ドラフト指名を受けなかった四国アイランドリーグ、ベースボール・チャレンジ・リーグなどの独立リーグ在籍者は、高校を卒業した翌年度から、ドラフト指名の対象となることが可能となった

プロ志望届を出していれば、独立リーグに入団したならば翌年に指名を受ける機会があるということだ。

翌年に指名を受けるなら、野球浪人しかない。技術の向上や気持ちをキープする環境に居られるわけでもないので厳しい選択だが、これが可能になるわけだ。

社会人野球に行けば、3年間はドラフト指名はできないルールになっている。

高校卒業見込み時にプロ志望届を出すことが大きな意味を持つことになる。

 

プロ野球目指して頑張ろう

提出者の推移

 

プロ志望届提出者数

2004年:高校生77人

2005年:高校生112人

2006年:高校生103人

2007年:高校生106人・大学生101人

2008年:高校生94人・大学生112人

2009年:高校生113人・大学生104人

2010年:高校生95人・大学生98人

2011年:高校生87人・大学生77人

2012年:高校生95人・大学生85人

2013年:高校生71人・大学生56人

2014年:高校生94人・大学生71人

2015年:高校生78人・大学生81人

2016年:高校生105人・大学生111人

2017年:高校生106人・大学生105人

2018年:高校生123人・大学生127人

 

ドラフトで指名される選手は上限120名。志望届を出したからと言って当然ながら指名されるとは限らないわけです。

 

 

 

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