アメリカ大統領選挙2020はもう始まっている。

ホワイトハウス

2020年11月3日には次期アメリカ大統領が決定する。第2次世界大戦後に2期連続してできなかった大統領は、第39代ジミー・カター(民主党)と第41代ジョージ・ブッシュ(パパブッシュ)だけである。トランプが再選なるかどうかという事がこれからだんだんとニュースになっていくだろう。
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民主党では候補者数が記録的な多さに

民主党候補指名をめぐり、20人以上が立候補し記録的な多さとなっている。世論調査や献金といった現実的な観点から、ジョー・バイデン候補、バーニー・サンダース候補、エリザベス・ウォーレン候補、カマラ・ハリス候補、ピート・ブティジェッジ候補が戦いをリードして、事実上、5人の争いとなりつつある。

ジョー・バイデン候補

ジョー・バイデン候補
1942年11月20日(76歳)オバマ大統領の副大統領を務めた。ローマ・カトリック信徒。民主党内でも大物政治家である。
バーニー・サンダース候補

バーニー・サンダース候補
1941年9月8日(77歳)無所属の政治家。2016年アメリカ合衆国大統領選挙では、統一会派を組んでいる民主党に入党し予備選挙に立候補した。同選挙でヒラリー・クリントンに敗れた直後離党し、再び無所属となった。
エリザベス・ウォーレン候補

エリザベス・ウォーレン候補
1949年6月22日(70歳)学者であり上院議員である。積極的な消費者保護論者であり、消費者金融保護局の設立に貢献した。バラク・オバマ大統領のもと、大統領補佐官および、消費者金融保護局のアメリカ合衆国財務長官顧問となった。
カマラ・ハリス候補

カマラ・ハリス候補
1964年10月20日(54歳)カリフォルニア州の32代目州司法長官を務めた後、現在はカリフォルニア州選出の上院議員に就いている。ジャマイカ系およびインド系それぞれにおいて初の上院議員となった。
ピート・ブティジェッジ候補

ピート・ブティジェッジ候補
1982年1月19日(37歳)現職は、インディアナ州サウスベンド市長。2009年から2017年までアメリカ海軍予備役。2014年には7ヶ月間アフガニスタンへ従軍。当選すれば史上最年少、初の同性愛者の米大統領となる。

多少、勢いが落ちているもののバイデン候補が圧倒的にリードしていて、ハリス候補、サンダース候補、ウォーレン候補がこれを追う形だ。無名だったブティジェッジ候補も躍進している。
4~6月期に2480万ドル(約26億8000万円)と民主党候補の中で最も多額の献金を集めたインディアナ州サウスベンドの市長ピート・ブティジェッジ氏が順位を上げた一方、献金集めに苦戦した上院議員のカマラ・ハリス氏、が順位を下げた。

献金集めを多くしたら候補としての地位が上がるの?

米大統領選では資金力が大きくものをいうのは、お金が掛かるのかというとまずはテレビCM。お金をかけて顔と名前を覚えてもらい、いいイメージを有権者にもってもらった方が有利になので、量が大切になるのです。そして、人件費や交通費も大きいです。アメリカ全土を移動するには、交通費もかなりの金額になります。人件費も優秀たスタッフを沢山集めた分だけお金がかかるわけです。

2019年第2四半期に集めた選挙資金争いは、ダントツでドナルド・トランプ大統領。共和党全国委員会の力添えもあって、4~6月で1億500万ドルの資金を集めた。再選資金の目標額は10億ドル。

民主党ではピート・ブーティジェッジ氏が今期もっとも多くの選挙資金を集めたようだ。彼の選挙陣営は30万人近い献金者から1口平均85ドル、合計250万ドル近い資金を集めたとのこと。有色人種の有権者層を取り込むのに苦労していているが2200万ドル以上の資金を調達していて、長期戦への備えは十分だ。

ジョー・バイデン氏は、全国支持率ではいまだ首位。今期の献金額は2150万ドルと伸びていないが、4月25日にようやく正式に出馬を表明したにもかかわらず、幅広い層から支持を集めており、バイデン陣営に献金した人の数は26万5000人、そのうち97%は1口200ドル未満だ。

第2四半期でもっとも健闘したのはエリザベス・ウォーレン候補。大口献金者が政治への関与を見返りに多額の寄付をする従来の資金集め集会を一切行わないにも関わらず、マサチューセッツ州代表上院議員は38万4000人から1910万ドルの選挙資金を集めた。1口当たりの献金額は平均28ドルだ。大口資金集めの集会を行わないとするウォーレン議員の決断はかなりの賭けだったが、逆にそれが功を奏したようだ。

バーニー・サンダース議員も同じく草の根的な資金集めを行っているものの、2016年の大統領選で全国に築いた支持基盤を持っているにも拘らず、ウォーレン議員にサンダース議員は後れを取った形となった。

カマラ・ハリス議員は討論会では見事だったが、選挙資金争いでは出遅れ気味だ。第1・第2四半期を合わせた彼女の資金総額(2300万ドル)は、ブーティジェッジ市長の今期の合計額にも満たない。

7月29日にキニピアク大学が発表した世論調査の結果によれば、6月末に実施された米国大統領選挙の民主党候補者討論会の直後では、カマラ・ハリス氏の支持率が伸びたが、今回の調査結果ではハリス氏の勢いが弱まり、ジョー・バイデン氏がリードを広げた。

「今日選挙が行われれば、民主党の予備選で誰に投票するか」という問いに対して、

民主党の予備選挙で誰に投票するか

バイデン氏が34%とリードし、2位以下はエリザベス・ウォレン氏(15%)、ハリス氏(12%)、バーニー・サンダース氏(11%)となった(表1参照)。ハリス氏は、前回20%とバイデン氏に迫ったが、今回は伸び悩んだ。

 

エリザベス・ウォーレンは米先住民の血を引いている?

ウォーレン議員はかねてから先住民の祖先を持つと話していたが、ドナルド・トランプ米大統領は同議員を「偽のポカホンタス」と呼ぶなど演説などでからかい、DNA鑑定を受けるよう挑発していた。DNA鑑定によると、ウォーレン氏は6~10代前に先住民の祖先がいるという。鑑定結果では、ウォーレン氏の「大部分の」祖先は欧州出身だが、米先住民の祖先がいることが「強く示された」という。マサチューセッツ州の地元紙ボストン・グローブは、ウォーレン議員は64分~1024分の1、先住民の血が入っていると報じている。

ホワイトハウスや共和党は繰り返し、ウォーレン議員が先住民の子孫だとの主張でキャリアを有利に進めてきたと批判している。それに対してウォーレン氏の同僚や雇用主が同氏の祖先がキャリアに関係したことはないと証言し、出自がキャリアに影響を及ぼしていないことを証明する書類などを公開している。

2020年の大統領選挙の民主党候補への準備作業の一環として、ウォーレン氏はドナルド・トランプ氏が繰り返してきた先住民の血筋についての疑問や、「ポカホンタス」という冷やかしへの防御策、有利なDNA鑑定の結果を盾に対抗するとともに、その出自から学術的なキャリアで優遇措置を得たことはないと繰り返し強調することで、矛先をかわし、賃金格差と政府の倫理改革という大統領選での主要課題に取り組めるようになるだろう。

 

ポール・ブダジェッジは民主党にしては珍しいタイプである

民主党は東海岸と西海岸の大都市に支持者が多いが、ブダジェッジ氏は製造業の衰退で長く停滞していたサウスベンドで生まれ育ち、市長として街の再興に尽力したという「中西部要素」を備える。市長在任中に海軍予備役として招集され、アフガニスタンで7カ月従軍したという経験もあり、こうした点は「発展に取り残されてきた」との不満を抱える層や、地方に多い共和党支持者からも共感を得やすいポイントだ。

名門ハーバード大卒、難関のローズ奨学生としてオックスフォード大で学んだトップエリートでもあり、高齢層にも安心感を与える一方で、若い世代を中心にリベラル色を強める民主党支持者にアピールできる条件もある。

ミレニアル世代という若さと、同性愛者であるという点だ。自身が多様性の象徴でもある。リベラル派にとっては、LGBTQなど性的少数者の権利擁護や社会への包摂は重要なテーマの一つだ。

 

因縁の大統領選
この選挙は20年おき末尾に0がつく年に選出された大統領が在任中に不慮の死を遂げる周期が回ってくる選挙でもある。果たして、因縁の大統領選これからどうなっていくのか?ですね。
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