H2Aロケットの打ち上げ成功 偵察衛星で情報収集を行う

H2Aロケット打上げ

三菱重工業は9日午前10時34分、

政府の情報収集衛星光学7号機

鹿児島県・種子島宇宙センターから、

H2Aロケット41号機で打ち上げた。

衛星は予定の軌道に投入され、

打ち上げは成功した。

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目的は偵察

当初は1月27日に予定されていたが、

天候などの影響で延期となっていた

H2Aロケットの打ち上げの成功は

これで35回連続となった。

搭載されている光学7号機は

事実上の偵察衛星で、高度数百キロの

上空から地球上のあらゆる場所を撮影し、

主に

▽北朝鮮のミサイル発射施設の動向

▽災害時の被害の把握

などに活用されるという。

 

内閣衛星情報センターによりますと、

情報収集衛星として現在運用されているのは

日中に地上の様子を撮影する

「光学衛星」が2機と、

夜間や悪天候でも電波を使って撮影ができる

「レーダー衛星」が5機の、合わせて7機で、

今回打ち上げられたのは「光学衛星」です。

政府は今後さらに衛星を増やし、

合わせて10機運用する体制を確立させる予定。

これらの情報収集衛星の開発と打ち上げ、

運用にかかった費用はこれまでに

1兆4000億円余りで、

今回の「光学衛星」にも

開発費としておよそ350億円が

投じられています。

H2Aロケット打上げ

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偵察衛星の性能は?

中国メディアによると

今回打上げた「光学7号機」について

「日本の偵察衛星」であると伝えつつ、

その性能は世界最先端の水準にあると

伝える記事を掲載している。

 

打上げられた偵察衛星「光学7号機」

光学7号機

 

日本は2003年に

「北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に

対応することを名目に偵察衛星を打ち上げた」

と伝え、2020年には光学7号機が

打ち上げられると紹介していて、

光学7号機は6号機よりも性能が

向上しており、その解像度は非常に高く、

地上の約30センチのものまで識別できる

とし、世界最先端の水準であると論じた。

「解像度が1メートル以下の性能があれば、

軍事面で活用できる」と伝え、

世界で最も解像度が高いのは

米国の偵察衛星「キーホール」であり、

その解像度は10センチレベルであると強調。

日本の光学7号機は

「キーホール」ほどでないが

性能は世界最先端なのは間違いないとし、

光学7号機は

「宇宙空間から地上にある自動車の形状を

識別できるのはもちろん、

自動車のフロントガラスやリアガラスの

形まで識別できるだろう」と論じた。

レーダー偵察衛星と光学偵察衛星が

各2機ずつ存在すれば、

1日に1回以上は地球上の任意の場所を

撮影できるようになるから、

「日本は地球上の任意の場所に対する

偵察能力を増強するために今後も

偵察衛星を打ち上げるだろう」

と論じていた。

今後の計画は

政府は、さらに情報収集衛星の数を増やし

「10機体制」を目指すことを、

宇宙基本計画の工程表に明記しています。

テロや災害が起きた時に、

欲しい画像が入手するのに時間がかかり

タイムリーな対応ができないことにならない

ように「10機体制」を考えているとのこと。

10機あれば、特定の地点の撮影を

1日に複数回できるようです。

衛星の設計上の寿命は5年から6年で、

体制を維持するには、常に新しいものに

更新していく必要があり、予算も継続的に

必要になってきますね。

 

 

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