大嘗祭に供える米を収穫する斎田と栽培農家が決定し、発表!

「大嘗祭」で使う米を収穫する

宮内庁は、令和元年11月に行われる天皇陛下の皇位継承に伴う重要祭祀「大嘗祭」にお供えする米を提供する斎田の場所と栽培農家の氏名を発表した。

大嘗祭についてはこちらをご覧下さい。

 

大嘗宮の施工は大手ゼネコンの清水建設で、9億5700万円で落札。悠紀殿と主基殿の屋根は経費削減と工期短縮のため、平成時のかやぶきから板ぶきに変更となった。宮内庁によると台風15号の影響はなく、10月にも完成する。

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5月にはどの都道府県かを決める「斎田点定の儀」は行われていた。

「斎田点定の儀」

大嘗祭で神々にお供えするお米を作る「斎田(さいでん)」の場所をどの都道府県にするのかを決める儀式。

5月13日に宮中で行われた宮中で行われた儀式は非公開将棋の駒のような形に加工したアオウミガメの甲羅を竹箸ではさみ、「火鑽具(ひきりぐ)」でおこした火にウワミズザクラの木をくべてかざして焼き、生じたひびの入り具合で2地方を選んだ。

斎田点定の儀で使われた亀甲(宮内庁提供)

「斎田点定の儀」で使われた亀甲(宮内庁提供)

「斎田点定(さいでんてんてい)の儀」で使われた道具

「斎田点定の儀」で使われた道具。左が火をおこす「火鑽具(ひきりぐ)」、右が亀甲をあぶる火をたく「火炉(かろ)」(宮内庁提供)

 

悠紀地方と主基地方

令和元年は、47都道府県のうち新潟県、長野県、静岡県を含む東側から「悠紀(ゆき)」地方残りの西側から「主基(すき)」地方を選んだ

東日本の「悠紀地方」に栃木県、西日本の「主基地方」に京都府が、それぞれ選ばれた。斎田は、全国から選ばれた二カ所に設けられ、それぞれ「悠紀田ゆきでん」、「主基田すきでん」と呼ばれます。

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斎田と大田主が決定した!

斎田の所有者は「大田主おおたぬし」と呼ばれ、大田主や斎田は地元農業団体の推薦を受けて決定した。

大田主が発表された

●東日本(悠紀地方)

栃木県高根沢町の斎田で生産者 石塚毅男さん。米の品種は「とちぎの星」

「この機会を栃木県の稲作の大きなチャンスとし、最高のとちぎの星を大嘗祭に奉納できるよう、全身全霊をかけて取り組みたいと思う」

●西日本(主基地方)

京都府南丹市の斎田で生産者 中川久夫さん。米の品種は「キヌヒカリ」

「なんとしてもやり遂げるという覚悟」

 

のどかな農村の場所も、これからは厳重な警備がなされて、来週には稲を刈り取る「斎田抜穂の儀」も行われることになります。

宮内庁は精米各180キロと玄米各7・5キロを買い取る。

 

稲穂

大嘗祭を迎えるには

斎田点定の儀

神々へお供えするお米の神聖な田である「斎田」の都道府県を決める

斎田・大田主を決める

全国の代表として稲の育成、収穫、献納など重要な役割を担います

斎田抜穂の儀

秋になり、悠紀、主基の両斎田の稲穂が稔ると、「斎田抜穂の儀」というお供えする米を収穫する儀式が行われます。

 ↓

大嘗宮の儀

天皇が「悠紀殿(ゆきでん)」と「主基殿(すきでん)」で自ら新穀を供え、神々とともに食す。

そうして五穀豊穣に感謝し、国家・国民の安寧を祈念する。

これにより「神格」を得て完全な天皇になるとされる。

「大嘗宮の儀」は、11月14、15日に皇居・東御苑で行われる。

 

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