小惑星がニアミス?8月末に地球に最接近?

小惑星が地球にニアミス

「8月28日に直径160mの小惑星が地球に最接近する」とNASAが発表した。もしその大きさの小惑星が地球に衝突すると、どんな被害が出るのだろうか?

小惑星が地球にニアミス

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どれほどの被害が予測されるの?

国立天文台 山岡均准教授によると、直径100m前後の小惑星がそのまま地表まで到達すると、地上に直径1kmくらいのクレーター隕石孔口ができ、さらに、落下してくる時の大気との衝突による衝撃波が、周り数十km範囲くらいの建物などに大きな被害を及ぼします。

太陽系には約79万個の小惑星が存在し、地球の近くで存在を把握できているだけでも約2万個ある。ただ、地球に近づいてくる小惑星の発見は難しいそうだ。

「小さい天体ですから近寄ってこなければ明るくならないし、地球に向かってくる場合は、動きが少ないのでなかなか見つけづらいんです。でも、今月末に最接近する小惑星を含め、把握できている小惑星の中に地球に衝突する危険があるものはありません」と関係者は言っている。

小惑星が衝突すると甚大な被害が出る

 

小惑星とはどんなものなの?

小さな惑星のような天体(小惑星)が宇宙には無数に存在していて、特に火星と木星の間には小惑星帯と呼ばれる、帯状に軌道を回っている部分があります。
火星と木星の間に小惑星帯がある
小惑星は大きなものでは直径が950km程度、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が着陸したイトカワはわずか500m程度の小さな砂と岩のかたまりです。
100m級のものが地球上に衝突しても、かなりの衝撃とともに被害が出そうなのに、「イトカワ」でもその5倍の500m級で、大きなものだと950kmとは衝突したらどうなっちゃうんだろうなんて考えてしまいますね。

小惑星と流星の違いって何ですか?

小惑星は、惑星と呼ぶほどは大きくないサイズの宇宙空間にある岩。先述したように火星と木星の間には小惑星が無数と存在しています。

流星は、小惑星が地球の大気に突入し燃えているもの。

隕石は、流星が実際に地球の地表に到達したものを言います。

つまり、どれもこれも元を正せば小さな小さな惑星なのです。

大気圏で守られている

一年間に20,000個ほどの隕石が地球には降り注いでいると言われています。

しかし大抵の小さい隕石は地面に到達する前に燃え尽きてしまうのです。

また、隕石の落ちる速度はマッハ56(68,600㎞/h)ほどだと言います。

空気は一気に圧縮されると温度が急激に上がるという作用が起こり、それを断熱圧縮といい、小惑星が地球に向けて突入するときに、この現象が起こっていることで、大気圏の空気との摩擦熱で燃えているんではないということのようです。

いずれにせよ、大気圏が守っていてくれていることに変わりはありませんね。

地球を守るために活動してくれている人たちがいる

世界各国から研究者らが集まり、宇宙から接近した天体が地球と衝突する可能性や、衝突した際の対応などについて議論する国際会議である「地球防衛会議」では、地球に衝突する可能性がある直径100~300メートルの小惑星が発見されたという想定に基づき、研究者らが対応策をシミュレーションしたりしているという。

惑星の衝突回避策を話し合っているといいます。

【対策1】核を使って破壊:放射能などの危険も伴うため、これは最終的な手段だとされています。
【対策2】宇宙船をぶつける:飛ばした宇宙船を小惑星にぶつけて、その軌道を変えるというものです。
【対策3】宇宙船の引力を利用:小惑星と同じ質量の宇宙船などをそばに飛ばすと、引力が発生します。これによって小惑星の軌道を変えていくといいます。
【対策4】ソーラーセイル(帆)を利用:最も科学的な対策として、いま研究が進んでいます。ソーラーセイルという反射板のような帆を大きく広げると、太陽光エネルギーで推進力が発生する。これを小惑星に取り付け、軌道を変えます。

なかなか現実的なレベルではまだないように思えますが、研究が進んでいく事でしょう。

しかし、兵器として使われていた技術を地球レベルで有効活用するという国際協力によって、世界平和のきっかけになるなら、すばらしいことですね。

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