第96回東京箱根間往復大学駅伝競走は、
21チームが参加しておこなわれた。
往路首位の青山学院大が10時間45分23秒の
大会新記録で2年ぶり5度目の
総合優勝を果たした。
今大会は新記録ずくめの超高速駅伝になった。
往路新記録が4校
(青学大、国学院大、東京国際大、東海大)
復路新記録が1校(東海大)。
総合新記録も2校(青学大、東海大)
そして、史上初めて10時間50分台を切った。
全10区間中7区間で区間新記録が出た。
Contents
この記録には秘密兵器があった
箱根に出場の選手がどこの靴を履いていたのか
昨年と今年を比べたデータがあります。
(EKIDEN News調べ)
・ナイキ 95人
・アシックス 51人
・ミズノ 24人
・アディダス 39人
・ニューバランス21人
・ナイキ 177人
・ミズノ 9人
・ニューバランス 9人
・アディダス 7人
・アシックス 7人
・デサント 1人
なんと84.7%もの選手が
ナイキのヴェイパーフライを履いたとのこと。
今年の箱根駅伝を席捲した、ナイキのヴェイパーフライが昨年既に書籍化されていたとは!駅伝に合わせてレビューしたかった……。 #ヴェイパーフライ #箱根駅伝https://t.co/rE6ZhYouId
— smooth@ビジネス書の書評系ブロガー (@smoothfoxxx) January 6, 2020
なぜ、ナイキの厚底シューズを選ぶのか?
「ヴェイパー」のポイントは、
ソールに「カーボンプレート」が
内蔵されていることにあります。
以前の箱根駅伝で履かれていた靴は、
「薄くて反発性の高いソール」がメイン
アスファルトを蹴り上げることで
スピードを出す走り方だったが主流でした。
この「ヴェイパー」になって
「カーボンプレートの反発を使う」
という仕組みを使って、
路面からの衝撃がダイレクトに伝わっていた
これまでとは違い、
「疲労感」が大幅に軽減され、
靴にうまく体重をのせて重心移動で走る
というものに変わりました。
長距離に強いアフリカ人により近い走りが
「ヴェイパー」を履くことによって、
可能になり、記録の向上にもつながる
ということになったのです。
青山学院大はアディダスと契約しているはずなのに?
アディダスと使用契約を交わしているはずの
青山学院でさえ全員がナイキを履いて走った。
去年はアディダスで出走し、
今年はナイキで出場した。
それで新記録で優勝したとなると
昨年優勝できなかったのが、
「アディダスだから去年は勝てませんでした」
「今年はナイキで勝てました」
というメッセージになる。
それをやむなしとするくらい、
監督、指導者、メーカー関係者たちの間でも
『ナイキの厚底シューズ』の優位性は
この1年の間に認められたということだ。
10月の出雲駅伝で5位、
11月の全日本大学駅伝では
終盤に東海大の逆転を許し2位に甘んじた。
この時まで、彼らの足下はアディダスだった。
しかし、今回の箱根に登場した選手全員が
ナイキの厚底だったことは、
そういうことなのだろう。
原晋監督はレース後シューズについてきかれて
「ノーコメントということにさせてください」
とすり抜けた。
表彰式に臨む青山学院の選手たちは
全員がアディダスのシューズに
履き替えていた。
大人の事情がここに見え隠れしている。
選手や監督に聞いた
この「魔法のシューズ」について
選手や監督の言葉を聞いた。
記録が出たのはシューズの要因だけではない
当日の気象条件も何年に一度くらいの
好条件であったらしい。
しかし、何よりも同じ条件で勝負しているし、
この時のために、精進してきた選手たちの
努力の結果であることは間違いない。
このシューズでアフリカ勢と対等に戦う
日本人マラソン選手の雄姿を
オリンピックで見たいものですね。
コメントを残す