4年連続で国内チーズの消費量が過去最高に。

チーズ

2018年度(2018年4月~3月)のチーズ総消費量は前年比4.1%増で4年連続で過去最高を更新した。

原因は、健康効果が取り上げられたことが追い風となって、中高年層が拡大したためとみられている。今後は若い世代にアプローチしていく事が市場の拡大につながると業界では課題としているようだ。

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国内のチーズ消費量が増加

チーズにはどんな健康効果があるのでしょうか?

骨粗しょう症の予防効果、子供の発育にもいい

チーズに含まれるカルシウムは体内に吸収されやすいので、少量でもカルシウムがたくさん摂取できる。その吸収率はなんと小魚の2倍以上もあります。丈夫な歯や骨を作るので、高齢者にも子供にも大切ですね。

がんや高血圧の予防になる

チーズには良質なタンパク質からアミノ酸を生み出します。アミノ酸は人の体を構成する大切な栄養素で、たんぱく質は鉄分と結合してがんの予防に効果があるといわれています。

また、チーズに多く含まれるカリウムはナトリウムを排出する効果があり、塩分を摂取しても血圧が上がりにくい性質があります。

ダイエット効果がある

ビタミンB2がたくさん含まれているので、脂肪を分解し、燃焼させる効果があります。乳脂肪は消化吸収後に体に蓄積されにくいという特徴もあるようです。

美肌作りに効果あり

チーズには人間の体で生成できない必須アミノ酸を効率よく摂取できます。それによって、筋肉量の維持、増加や美肌効果、集中力の向上などの効果があります。また、ビタミンAが皮膚や粘膜を丈夫にするので美肌効果に期待ができます。

認知症も予防する効果

チーズに含まれるタンパク質に脳内のセロトニンを増やす効果があると言われています。セロトニンが増えると、脳機能の改善に繋がるということがわかっています。

 

チーズにはどんな種類がありますか?

青カビチーズ(ブルーチーズ)

ブルーチーズ

青カビタイプのチーズ(ブルーチーズ)は風味が強烈で味も濃厚、かなり塩味が強いのが特徴ですが、好みの人にはたまらないようです。

フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラ、イングランドのスティルトンを世界三大ブルーチーズと言っています。

ドレッシングやソースの材料にしたり、果物と合わせて食べるとおいしく召し上がれます。

白カビチーズ

白カビチーズ

白カビを表面に繁殖させて熟成させます。 切断した内部は白・クリーム色で、熟成が進むにつれて表皮に赤茶色の斑点が出てきて、中身がやわらかくなり、とろりと流れ出すほどになります。

カマンベール、クロミエなど

 

ウォッシュチーズ

ウォッシュチーズ

外皮を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズのこと。チーズの表面についている菌で熟成させるもので、これらの菌は分解力が強く、匂いが強烈なため、熟成中は数日ごとに表面を塩水やワイン、ビール、ブランデーなどその土地の酒で洗います。中は非常にマイルドなチーズですが、匂いが強いものが多いため、通向きのチーズと言えるでしょう。

リヴァロ、ショーム、エポワスなど

表皮は癖が強いので、中身の柔らかいところを野菜や果物と一緒に。

セミハードチーズ

セミハードチーズ

チーズをつくる工程の中で、プレスして水分を38~46%と少なくした、比較的硬い(半硬質)チーズです。ナチュラルチーズの中でも保存性が高く、日本でもおなじみのチーズです。くせがなくて食べやすいので、初心者におすすめ。

ゴーダ、フォンティーナ、カンタルなど

サンドイッチやビールのつまみにぴったりです。

ハードチーズ

ハードチーズ

「ハードタイプ」とは、製造過程でセミハードタイプのチーズよりももっと水分を少なくした、大きく重量のあるチーズです。だいたい1個で20kgから、重いもので130kgもあります。セミハードタイプよりも熟成期間が長く、6~10ヵ月ぐらいじっくりと寝かせるため、非常に硬質で、濃厚な旨みのあるチーズに仕上がります。

パルミジャーノ・レッジャーノ、チェダー、エメンタールなど

調味料として、料理やスープ、ソースなどに使われることが多いようです。

シェーブルチーズ

「シェーブル」というのはフランス語で「山羊」のこと。文字通り、山羊の乳でつくられたチーズで、牛乳からつくるチーズより歴史は古いと言われています。組織はやわらかく、山羊特有の強い個性のある風味ですが、やみつきになる人も多いとか。

ヴァランセ、クロタン・ド・シャヴィニョルなど

ジャムなどをつけて食べるか、果物と一緒に。

プロセスチーズ

プロセスチーズ

日本でもなじみの深いプロセスチーズは、ナチュラルチーズ(カマンベールやモッツァレラなど)を粉砕、加熱溶融し、乳化したものです。ナチュラルチーズ中の乳酸菌や酵素などの微生物はこの時点で死滅するので、品質が一定でナチュラルチーズと比較して保存性に優れています。

 

フレッシュチーズ

フレッシュチーズ

熟成させないチーズのこと。乳に乳酸菌や酵素を加えて固めて、水分をとると白い固まりができます。これがフレッシュチーズです。このタイプは他のチーズと比べて水分が多く、軽い酸味とさわやかな風味でくせが少ないのが特長。

カッテージチーズ、マスカルポーネ、モッツァレラ、リコッタなど

トマトや果物、ナッツなどとの相性がいいです。

 

チーズを使った人気メニューは?

楽天レシピが2018年の実施した全国47都道府県20代~50代の男女4,700名を対象に「チーズに関する調査」によりますと、

チーズに合う料理ランキング
1位:ハンバーグ(53.5%) 2位:ハンバーガー(45.6%) 3位:パスタ(42.8%)

インスタ映えするチーズ料理ランキング
1位:ピザ(60.3%) 2位:チーズケーキ(14.9%) 3位:グラタン(11.9%)

 

チーズ好きな県民はどこだ?

同じく楽天レシピの調査から

チーズが好きな都道府県ランキング

1位:山口県(67.0%) 2位:東京都・熊本県(65.0%) 3位:山形県(60.0%)

意外に、山口県が1位なのはなぜなんでしょうか。

調査では、日本酒が好きな県民性が、同じ発酵食品であるチーズも無意識のうちに好きにさせているのかもしれないと分析しています。

体にも良いチーズの食べ方を工夫して、もっとチーズを近くに感じられるようなればいいなと思いました。何かの参考になれば幸いです。

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