新型肺炎で武漢が封鎖。中国経済の破綻へとつながるのか?

武漢の交通封鎖

中国の武漢を中心に

新型の肺炎が猛威を振るっている問題で、

武漢では交通が封鎖され、春節を迎えながら

経済的には打撃を受ける状況となっている。

このことがどのような影響を及ぼすのか?

目が離せない状況となってきた。

 

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コロナウイルスによる感染症とは?

コロナウイルスというのは、

ヒトや動物のあいだで

感染症を引き起こす病原体で、

これまで6種類が知られていました。

 

うち4種類は、咳や咽頭痛など私たちが

「風邪」と呼んでいる病気の10~15%程度は

コロナウイルスによるものです。

あとの2種類は、深刻な呼吸器疾患を

引き起こすことがあるウイルスで、

重症急性呼吸器症候群(SARS)

中東呼吸器症候群(MERS)として

世界的に流行しました。

 

SARSは、コウモリからヒトへと感染して、

2002年11月から2003年7月のあいだに

775人が死亡しています(致命率 9.6%)

 

MERSは、ヒトコブラクダからヒトへと感染

858人が死亡しています(致命率34.4%)。

 

いま、中国で流行している

新型コロナウイルスによる肺炎とは、

これまで知られていなかった

新しいウイルスによる感染症です。

 

十分な情報がないため分からないことも

多いようですが、主たる症状は発熱であり、

一部に呼吸困難を訴える患者もいるようです。

感染の拡大が続く新型のコロナウイルスによる

肺炎の患者について、中国の保健当局は、

1/25現在で新たに患者が444人増え、

1287人になったと発表しました。

また、死亡した人の数も41人となり、

感染が一層広がりを見せています。

外務省は危険レベルをあげた

外務省は24日夕方、

中国に滞在している日本人を対象に

出している「感染症危険情報」のうち

湖北省全体の危険レベルを「3」

に引き上げ、渡航の中止を勧告しました。

【危険度】
●中国湖北省全域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)
●上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
感染がさらに拡大する可能性があるので,
最新情報を入手し,感染予防に努めてください。
中国における感染例数等についての最新情報は,
感染症広域情報でご確認ください。

(外務省海外安全ホームページより)

更新日 2020年01月24日

 

(危険レベル)
レベル1:十分注意してください。
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
レベル3:渡航中止勧告
レベル4:退避勧告

 

新型ウイルスの感染拡大が中国経済に甚大な影響を及ぼすと懸念されている

新型ウイルスの感染拡大が中国経済に甚大な影響を及ぼす/Stringer/Getty Images

中国保健当局の専門家チームのメンバーの1人

高占成医師は21日の中国中央テレビの番組で

新型のコロナウイルスの潜伏期間について、

「現在の症例からすると、平均で7日前後だ。

短かいと2日から3日で、長くて12日だ」

と述べました。

また高医師は、患者の症状について、

現在の症例からすると

発熱や空ぜきが中心で、

3日から5日後に息切れがしたり、

胸が苦しくなったりして、

人によっては呼吸不全や

ショック症状をおこす

と説明しました。

 

交通封鎖で武漢は混乱している

人口1100万人余りの武漢市内は23日、

交通機関の運行停止や外出を

控える呼び掛けなどを受け、

春節の飾り付けが施された往来から

車や人影がすっかり消えた。

街角では、当局の呼び掛けに従い

マスクをした人を時折見かける程度だ。

感染拡大を阻止するため、

人口一千万人超の大都市全体を

事実上封鎖し、

隔離する非常措置に踏み切った。

特別な事情がなければ、

「武漢から出てはいけない」とする通達を出した。

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急遽、病院が建設されている

中国中央テレビ(CCTV)は、

武漢市内の建設現場で

ショベルカーやトラック数十台が

稼働しいている映像を紹介した。

新華社通信によると、

2万5000平方メートルの敷地に

ベッド数1000床の病院を建設中だという。

建設作業は、新型肺炎の流行が拡大し、

対応指定された病院のベッド数の不足が

伝えられる中で開始された。

10日間で完成させる計画らしい。

これはすごい!

中国経済にとって大打撃だ

武漢を部分封鎖する異例の措置を講じたため、

規制当局は航空会社に対し、武漢行きの便の

無料キャンセルを受け付けるよう指示。

鉄道当局も同様の対応を取っている。

中国では2003年にSARS流行の際も

世界経済の損失は400億ドルとなり

中国と香港の経済は

もろに影響を受けたという。

SARSと同様、武漢のコロナウイルスも

恐怖をまん延させ、人々が活動を控えたり

外出を避けたりする要因となりかねない。

 

こうした行動が広まれば、

中国経済の約52%を占めるサービス業界

にとって大きな打撃となる。

 

これが中国経済の破綻の引き金になる

可能性が出てきたかもしれない。

今後の投資家の動向などに注目が

集まっていくだろう。

 

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