政府は「ながら運転」についての
罰則や反則金、違反点数を厳罰化する
改正道路交通法の施行令を
閣議決定していたが、
このたび12月1日から施行される。
ながら運転による事故の抑止と
ドライバーの運転マナー向上となっていくか?
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ながら運転とは?
「ながら運転」は、運転中に以下のことをすることを指します。
◆通話・・・電話で会話すること
◆通信・・・スマホ等通信機器で、メールやメッセージの画面を見たり、送・受信操作を行ったりすること。
◆画面に視線を向けること・・・テレビやDVDの視聴をすること。
◆カーナビの注視や操作
◆オーディオやエアコンなどの操作。
◆新聞、雑誌、書籍、書類などに視線を向けること。
◆飲食、喫煙
◆化粧
◆会話・・・同乗者は、運転者に むやみに話しかけないこと。
◆助手席の人や後部座席の人に意識を向けること。
◆運転中に景色の観賞をしたり、ショーウインドーの商品に視線や意識を向けたり、
ショーウインドーの商品に視線や意識を向けたり、歩行者の容姿などに意識を向けること、等々。
なお「運転中」とは、車線上で止まっている最中も含んでいる。
法的に見ても、赤信号などで止まっている最中も「運転中」に含まれる。
たとえば「青信号待ち」の最中にスマホの画面や業務日誌などに視線を向けて気を奪われ、青信号になり前の車が進み始めても気づかず、ようやく気づき、あわてて急発進して事故を起こしている事例があるが、これも「ながら運転」によって起きた交通事故に当たる。
「青信号待ち」の最中も運転中であるので、運転以外に気をそらしてはいけない。
まず安全な場所に車を完全停車させてから、意識や視線を向けることが必要だ。
ながら運転が原因で死亡事故も
●道を間違え地図を確認中に追突事故発生
金沢市内を運転中に道を間違えた夜行バスの運転手が、スマホの地図アプリを見ていて前方の乗用車に気がつかず、追突してしまった事故があった。
●ポケモンGOを見ながら運転で女性死亡
愛知県西尾市を走行中の女性がスマホゲーム『ポケモンGO』を見ながら運転し、同市の85歳の女性をはねて死亡させた事故があった。
●電動アシスト自転車のスマホ運転で女子大生を書類送検
川崎市の女子大生(20)がスマホを片手に電動自転車を運転し、77歳の女性に衝突して転倒させ、死亡させてしまった事故があった。大学生は左手にスマホ、右手に飲み物、両耳にイヤホンという極めて危険な状態で運転をしていたため、重過失致死容疑で書類送検されました。2018年8月に、禁錮2年執行猶予4年の判決。
●ラインアプリのゲームに興じて歩行者に気づかず追突、死亡
2019年9月21日、歩行者の男性(71)が国道の側道を歩いているとき、後ろからきた車にはねられて死亡。スマホでゲームをしながら事故をおこしたことを認めたというのです。
厳罰化でどうなる?
では、12月1日から、罰金や違反点数はどのくらい引き上げられるのでしょうか?
●保持・・・運転中に携帯電話などで通話や画面を注視する違反
違反点数は2点から6点に引き上げられる。
「保持」の反則金は約3倍となり、普通車なら6,000円から18,000円。
●交通の危険・・・携帯電話での通話や注視によって交通事故を生じさせる違反
直ちに刑事手続きの対象となる。
(旧)3か月以下の懲役または5万円以下の罰金
(新)1年以下の懲役または30万円以下の罰金
このように、12月1日に施行される改正道路交通法施行令では、ながら運転についての罰則と反則金が約3倍に厳罰化される。
つい、携帯を見てしまうクセを改めないといけないときですね。
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