4連覇を目指した広島カープは予想外の4位となり、緒方監督が退任し、次期監督人事に注目が集っていた。そんな中、佐々岡真司投手コーチ(52)に次期監督として就任要請した。球団事務所を訪問した佐々岡コーチは、鈴木清明カープ球団本部長と会談し、直接打診されたとみられる。「前向きに考えたい。そう時間はかからないと思います」と話し、事実上広島カープの新監督の誕生となる。
佐々岡真司の球歴
1967年8月26日、52歳。
島根・浜田市生まれ。
浜田商、NTT中国を経て
89年ドラフト1位で広島入り。
1年目に13勝(11敗)17セーブ
2年目には17勝9敗、防御率2・44
最多勝、最優秀防御率、MVP、沢村賞、ベストナインを獲得してリーグ優勝に貢献。
99年5月8日中日戦でノーヒットノーラン。
2003年に史上2人目(当時)の通算100勝100セーブを達成。
07年限りで現役引退。
通算570試合、138勝153敗106セーブ。
15年に2軍投手コーチ、今季から1軍投手コーチ。
山本浩二監督から抑え投手が故障した01年、抑え転向を打診された開幕投手も務めたエースは、シーズン途中の変更にもかかわらず、あっさりと受諾。
「お山の大将」タイプの多い投手陣において、本人はそんなこともなく、投手向きの性格じゃないとも言われる。
「けんかするのは野球だけでエエんよ。人を押しのける性格の方が、プロとしてはエエんかもしれんけど」というタイプである。
佐々岡コーチのコーチとしての評価
2軍から1軍担当に変わった今季、チームは4年ぶりのBクラス4位となりながら防御率は昨年の4・12からリーグ2位の3・68に改善された。
球団関係者は「うちのことを分かっていないと難しい。解説からファームでもやっていたしコーチとして呼んでいた人間だから」とカープの現状をよく理解しているとし、指導者としても評価している。「選手を見る目はある。人柄は言うことないし。ピッチャーの能力もある」と話している。
どんな監督となっていくのか
松田オーナーは「優勝は狙ってほしいが、最低でも優勝争いをしてもらってAクラスに」と甘めのゲキ。
さらに「独特のフワ~っとした人柄がいい。今はシビアな監督より癒やし系がいいと思う」と、
いわゆる“ゆとり世代”の選手が大多数を占める現在では、温和な指揮官こそが最適だと強調した。
最高に人がいい。
コーチとなってからも、投手の成長や復調を問うても「ワシは何もしとらんよ」と誇らないのが常だった。
その優しさは、女手一つで育てられた生い立ちにも起因しているのだろう。
他人の悪口を聞いたことがないし、彼を悪し様に言う人も知らない。
佐々岡監督のもと、チームがいいムードにまとまるだろう。
どんな監督像を作り上げていくのか、楽しみにしている。
ファンの反応
速報です。球団は #佐々岡真司 投手コーチに次期監督就任を要請しました。
— 中国新聞カープ番記者 (@chugoku_carp) 2019年10月4日
ファンの声が余りにも辛辣で、応援しようとするムードが感じられないのですが、佐々岡新監督には結果で見返して欲しいと思います。
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