定食チェーンの大戸屋は18日、サンマの不漁を受けて、今年の「生さんまの炭火焼き定食」の提供を見送る方向で検討していることを明らかにした。これはこれまでにないことだという。
サンマ漁記録的不漁続く
漁業情報サービスセンターによると、8月に全国で水揚げされたサンマは約1千トン。
昨年は約9千トンだったから90%減。
大不漁と言われた2017年(約7千トン)にも届かない。
市場での平均価格(1キロあたり)は642円。昨年(316円)の倍に跳ね上がっている。
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生サンマを使う大戸屋には打撃
冷凍サンマを使う外食チェーンもあるが、大戸屋は花咲港(根室市)で水揚げした生のサンマを使っている。
そのため今年の不漁の影響を大きく受けた。当初は3日に提供を始める予定だったが、今月下旬に延期していた。
毎年秋の季節限定メニューで、1年の中で一度も提供しない年は、これまでなかったという。
今年は見送りを検討しなくてはいけない事態となっている。
サンマの栄養素の健康効果
いま注目されているのが、サンマやイワシ、サバ、マグロなどの青魚。老いない身体作りに必要な栄養素がたっぷり。
●DHA
ドコサヘキサエン酸。
脳の若さを保つために重要で、記憶力や計算能力の強化に役立つ。
●EPA
エイコサペンタエン酸。
血液がかたまるのを抑えたり、血液中の中性脂肪を減らす作用などで、血液をサラサラにしてくれる。
コレステロールを調整する働きもあり、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防や改善にも期待されている。
DHAもEPAも必須脂肪酸であり、若さを保ちながら長生きするためには欠かせない。がんの発生を少なくする作用があることも報告されている。
抗酸化パワーで老化防止に役立つビタミンEや、脳の若さを保つ葉酸もたっぷり。
秀吉はサンマの健康パワーを知っていた
秀吉というと、貧農の出身でありながら、天下とりに挑戦し、みごとに成功した、日本一の出世男だ。
子どもの頃には、貧しかったため、安価なイワシやサンマなども好んでいる。
当時、サンマなどは下級な魚であり、大名クラスになると、めったに口にはせず、
宴席の料理に用いられるのは、タイやハモ、サケ、アユ、それにアワビやタコなどの高級魚が中心だった。
しかし、農民出身の秀吉はちがっていた。サンマは美味なだけでなく、食べると体力のつく成分を豊富に含んでいると知っていたのだ。
サンマは良質なタンパク質が多い。それを摂取することで美肌にも有効。
さらに、コラーゲンが豊富。コラーゲンはビタミンCと一緒に摂取することでたいないで再度コラーゲンに生成される。
だから、サンマとレモンやスダチなどと食べるのには意味があったんですね。
さらに、女性に不足しがちな鉄分も豊富だ。
「さんまに含まれる鉄分は『ヘム鉄』と呼ばれ、より吸収されやすいので、不足しがちな女性には特におススメです。
鉄分には貧血予防、疲労回復、美肌効果がありますため、女性には喜ばれる食材ですね。
それが今年は激減している訳です。原因は色々あるようですが、普通に食卓に、お店に並ぶ日が来ることを心待ちにしておきます。
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