台風21号や低気圧の影響で関東から東北地方は
記録的な大雨で、千葉・福島など5県で27河川
で浸水被害があった。
その前の台風19号も記録的な大雨で続けて
被害が発生していることを通して
私たちは危険なことを先回りして
回避する必要がある。
そのためには、情報を整理して掴んでおく
ことが大事で、その一助になればと思い
記事を作成させていただきました。
関連の記事もお読みください
Contents
車での避難はさけたい
今回の豪雨で、車中で亡くなった方が被害者
の約半数もいたと報道されていましたが、
車だと視界が悪いため、判断ができず
浸水してきて対応できないことで
逃げ遅れる恐れがあるということだ。
そのため、内閣府では
災害時の避難は原則的に徒歩にするように
と発表している。
日本自動車連盟(JAF)によると
乗用車が冠水した道路を問題なく走行できる
深さは、水深10センチ程度まで。
30センチを超えて30km/hで走行すると、
巻き上げる水がエンジンルームに入って
停止する可能性がある。
水深60cmでは10km/hでしばらく走ること
ができるが、やがてエンジンが止まるという。
そして、非常に危険な状態となるという。
自宅周囲で浸水が始まっている場合は
車を使って避難するのではなく
2階などの高い場所に移動する
『垂直避難』が基本。
土砂災害の危険で避難する場合を除き、
屋外避難の方がリスクが大きいかもしれない。
水没した車からの脱出方法
ゲリラ豪雨や台風による
道路の冠水が全国各地で多発しており、
ガード下のようなアンダーパスのような
低い場所で車両水没被害が起きている。
基本は、水たまりを見たら、
移動できるときは、引き返すこと。
前進してはいけない。
万が一、水没してしまい、
ドアも窓も開かない場合、
車内外の水位の差が小さくならないと
ドアは開けることができない。
外からの水圧によって
ドアを開けることができず、
ウインドウガラスは開かず
ハンマーもないといった
最悪の事態だと焦りますが、
落ち着いて、車内に入ってくる
水位が外の水位と同じくらいに
なったらチャンスです。
圧力の差が縮まるため
ドアにかかる水圧も小さくなるので、
ドアが開けやすくなります。
そのタイミングを逃さず、
大きく息を吸い込み足などに
力を込めて押し開け
一気に脱出を図りましょう。
そうなる前に、
●沈みかけたら
最初は、車は前が重いので、
車両が前傾して浮いている場合、
後席のドアなど水圧の影響を
受けにくい後部ドアから脱出を試みる。
●そもそものこととして
アンダーパスなどの周囲より低い道路では、
水かさが急激に増えて
水没車両から脱出することが
困難になることもあるので、
安易に冠水路には入らない。
●準備として
万が一に備えて、
脱出用ハンマーを車内の手に
届くところに常備しておく
ことが大切です。
修理か廃車か、保険は対象となるのか
修理するか否か
どこまで浸水したかによって
対応が変わってくるようです。
目安をお知らせします。
●タイヤの半分より下
ブレーキローターの交換程度で済みます。
交換費用はタイヤ1輪あたり約4,000円、
4輪で1,5000~20,000円と比較的安価です。
●タイヤの半分より上
ドライブシャフトの交換が必要になる場合
があります。
ドライブシャフトは車1台につき2本あり、
両方の交換であれば10~20万円と高額になる。
●排気口まで
マフラーが水を吸い上げ、
エンジン内部に水が浸入した場合は、
エンジンが破損してしまいます。
この際は修理や交換に
高額な費用がかかることになります。
マフラーまで水没してしまった時には、
安全のためにエンジンを動かさない
ようにしてください。
●フロアまで
フロアまで浸水している場合は、
エンジンルームまで浸水している
可能性が高くなります。
およそ100万円かけてエンジンの交換修理
をおこないクリーニングをしたとしても、
浸水した汚水には細菌やゴミが
混ざっているので臭いが残ってしまいます。
この場合は、廃車にした方が合理的である
といえるでしょう。

判断はどうするか
① 被害状況を専門家に見てもらう
② 保険会社に補償金額を確認する。
③ 売却した場合の金額を査定してもらう
車両保険に入っていれば、
台風、洪水は対象になります。
水没した車はほぼ修理は難しく
廃車となることが多いようです。
水害によって流されてしまった
車両の撤去や処分について、
災害による廃棄物とみなされれば、
行政で撤去してもらえることができます。
その際は、所有者に費用が
請求されることはありません
まとめ
●緊急時には、車では避難しない。
徒歩で行く方が安全。
●逃げ遅れたら、車で移動するのではなく
2階に移動するなど垂直避難する。
●アンダーパスなどの冠水しそうな道路は
侵入しない。
●水没した車は触らず専門家に見てもらう事。
日本に住んでいると
いつ起こるかもしれないこと
ですので他人事ではありません。
コメントを残す