ノーベル賞やフィールズ賞の受賞者数、ネイチャーやサイエンスといった学術誌への論文掲載数、科学研究分野で大きな影響力を持つかなど複数の指標を用いて同社が独自に分析し、2003年から毎年発表しているランキング「世界大学アカデミックランキング」の最新版が発表された。
世界のトップ10大学
2018年のランキングから順位の変動はなかった。
1. ハーバード大学(アメリカ)
2. スタンフォード大学(アメリカ)
3. ケンブリッジ大学(イギリス)
4. マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
5. カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)
6. プリンストン大学(アメリカ)
7. オックスフォード大学(イギリス)
8. コロンビア大学(アメリカ)
9. カリフォルニア工科大学(アメリカ)
10. シカゴ大学(アメリカ)
ハーバード大学は17年連続首位。アメリカとイギリス以外の国で、トップ20以内に食い込んだのは、スイスのチューリヒ工科大学(19位)だけだった。
米ハーバード大学はさまざまな面で傑出した教育機関であり、1636年創立の同校は米国最古の高等教育機関だ。47人のノーベル賞受賞者、32人の国家首脳・リーダー、48人のピュリツァー賞受賞者を輩出。米国大統領となった卒業生は8人、32人の元留学生が母国で国家元首となっている。
ハーバードの学費は高いの?
学費は確かに高くて、1年間にかかる学費や住居費、食費などは、総額約6万3000ドル(約710万円)である。だが実際には、学生の約60%が返済する必要がない学費援助を大学から支給されている。さらにそのうち約20%は全額免除の扱いだ。細かい内訳を説明すると、親の年収が65,000ドル(約730万円) 以下の場合、大学側が全費用を負担。親の年収が65,000ドル(約730万円) から 150,000ドル(約1685万円)の間の場合、親は収入の0-10%を払い、それ以外は大学側から支給される。それ以上の年収の場合は、額に応じて学生側が払う割合が増えていくというように決められている。
ハーバード大学は学生や親にローンをさせないことを徹底していて、国籍問わず支給される。これには「どのようなバックグラウンドからも、無理なく大学に通えるようにサポートしたい」という大学側の思いがあるという。
なぜ、ハーバード大学が授業料を大きく減免できるかと言えば、ハーバード大学はアメリカで最初につくられた大学で、歴史が古い分有力な卒業生に恵まれ、長年にわたって続けられた富豪や卒業生の多額の寄付が積みあがって巨額の資産となり、さらにそれを毎年プロを雇って高利の資金運用をしているために財政が豊かで、在学生に対する無償奨学金の提供をふんだんに行えるからです。
このようなサポート体制があるため優秀な学生が集まってくるということなんでしょうね。
日本からは、東大は世界25位、京大は32位
日本からトップ200以内にランクインしたのは以下の大学。東京大学は前年の22位から3ランクダウンの25位。京都大学は35位から3ランクアップした32位となった。
25. 東京大学
32. 京都大学
90. 名古屋大学
127. 東北大学
128. 東京工業大学
155. 北海道大学
160. 大阪大学
北京大、浙江大など中国16大学がトップ200に
ランキング発行元の中国からは、以下の16大学がトップ200にランクイン。
45. 清華大学
53. 北京大学
70. 浙江大学
82. 上海交通大学
107. 復旦大学
109. 華中科技大学
120. 中山大学
143. 中国科学技術大学
152. 中南大学
158. 南京大学
163. 四川大学
164. 蘇州大学
165. 東南大学
177. 電子科技大学
199. 武漢大学
200. 西安交通大学
大学のランキングについては、この指標だけでなくいろんなものがありますが、上位の大学は同じような顔ぶれです。
やはり、学生が学びやすいサポート体制があるのは強みでしょう。日本もそういう寄付というバックボーンがあって還元される仕組みがあるといいのでしょうが、これも文化的な背景もあるから簡単にはいかないことなのでのしょうね。
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