「山の日」と言われて、まだまだなじみがなくて、「あーそうだったな」と改めて気づく程度のこの「山の日」ですが、いつから、どんな由来があって生まれた日なんでしょうか?
山の日はどんな日で、由来って何なのでしょう?
2016年より実施された「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とするとなっていますが、もっともらしい、頭のいい人が可もなく不可もなく作った理由のようにみえるのは、私だけでしょうか(;^_^A
調べてみても、山の日を制定するにあたっての根拠となる史実や社会機運の高まりがあったようには見えず、特にこれといった山に関する出来事があっての話ではないようです。
なぜ、8月11日なのでしょうか?
それでは、なぜ8月11日が「山の日」として選ばれたのでしょうか?
「海の日」があるなら「山の日」があってもいいじゃないか?ということから、「山の日」を制定しようという動きが始まったそうですが、山と言えば〇月〇日だとの確固たる根拠はなかったそうです。
祝日のない6月がいいんじゃないか?とか、海の日の次の日がいいんじゃないか?とかの意見もあったようですが、山のシーズンということは夏ではないかということで、ちょうどお盆休みに入っていく一日前の8月12日にして、休みが続くようにということで、大方が決まりかけていたようです。
しかし、8月12日は1985年に日航機の墜落事故が発生した日であり、遺族にとっては慰霊の日であり、追悼する日であるにもかかわらず、その日を祝日にして国民全体でお祝いをするということに抵抗感があることを、また墜落した場所が御巣鷹の山だということも併せて違和感があるということで、墜落した地区から選出されている国会議員たちからの反対意見があり、その1日前の8月11日になったというのが、正直な理由のようです。
今でも、何か理由をつけて、6月の祝日を作ろうと画策している人がいるのかもしれませんね。あとは、なんだろうか、川か森か湖か、6月は梅雨で雨の日か?などと妄想しております。
海の日がきっかけに?
「海の日」があるのに「山の日」がないのは、おかしいとして、日本山岳会は「山の日」を祝日にしようと運動が始まったということは、先述しました。
「海の日」は1996年から始まった国民の祝日で、「山の日」は20年ぶりの祝日の制定となったということですね。
そもそも、「海の日」の由来とは、そもそも「海の記念日」というものが存在していて、それは
海の記念日は、1876年(明治9年)、明治天皇が東北地方に巡幸の際に、それまでの軍艦ではなく、灯台視察船「明治丸」によって航海をし、7月20日に横浜港に入港して、横浜御用邸へ帰着したことにちなみ、1941年(昭和16年)に逓信大臣の村田省蔵の提唱によって制定された。
とされていて、
これが7月20日であったことから、海の日をその日で制定したといういわれがあったのですね。その海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨として「国民の間に広く海洋についての理解と関心を深めるような行事が実施されるよう努めなければならない」ということで、その日には各地でイベントが開催されているようです。
山の日はハッピーマンデーになるの?
海の日は制定当初は7月20日だったのが、2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、7月の第3月曜となりました。
山の日はハッピーマンデー化されるのでしょうか?
やはり、8月12日の兼ね合いがあるので、その日に重ならないことを当初から気にしている分だけ、8月11日に固定されるのではないかとみられています。
しかし、2020年だけはオリンピック開催の関係で、オリンピックの閉会式の翌日の8月10日に山の日は変更になるようですので、来年の日程だけはちがうようですよ。
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