2021年大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で決定!

日銀本店にある渋沢栄一像

2021年の大河ドラマは渋沢栄一を主人公にした「青天を衝(つ)け」となると発表された。

制作・主演発表会見が9日にNHK放送センターで行われましたが、どんなドラマになるのでしょうか。

深谷市にある渋沢栄一生家
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主人公の「渋沢栄一」は日本資本主義の父

渋沢栄一とは

「日本資本主義の父」と称され、最近では、新一万円札の顔としても注目されています渋沢栄一ですが、改めてどんな人物だったのか注目してみたいと思います

新一万円札の肖像画の渋沢栄一

渋沢栄一は1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市の農家に生まれました。

家業を手伝う一方、幼い頃から父や従兄などから「論語」などを学んで行きます。のちに「尊王攘夷」思想の影響を受け、高崎城乗っ取りの計画を立てましたが中止し、京都へ向かいます。そこで、一橋慶喜に仕えることになり、一橋家の家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められていきます。

栄一は27歳の時、水戸藩主、徳川昭武に随行しパリの万国博覧会を見学するほか欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通じて、明治維新となり欧州から帰国した栄一は、のちに明治政府に招かれ大蔵省の一員として新しい国づくりに深く関わります。

1873(明治6)年に大蔵省をやめて、一民間経済人の「第一国立銀行」の総監役として活躍します。これを拠点にして、株式会社組織による企業の創設 ・育成に力を入れ、生涯に約500もの企業に関わり、約600の教育機関 ・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力し、多くの人々に惜しまれながら1931(昭和6)年11月11日、91歳の生涯を閉じました。

道徳経済合一説

幼い頃から『論語』を学んできた栄一は、道徳を「論語」、経済を「算盤(そろばん)」と言い換えて「論語と算盤を一致させることが重要だ」と説いた。これが、「道徳と経済は両立させることができる」という「道徳経済合一説」である。

合本主義

渋沢の道徳経済合一説やそれを理念的基盤として彼が唱えた「合本主義(がっぽんしゅぎ)」は、2008年のリーマンショック前後から日本で見直されるとともに、海外でも注目を集めつつある。その背景には、私的利益の追求に過度に走りがちなグローバル資本主義・市場経済に対する人々の不信感や危機感があるように思われる。

「合本主義」とは、「公益を追求するという使命や目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め、事業を推進させるという考え方」を意味するといえます。

私利に走りがちな現代の資本主義に対して、とても高い視点で事業に取り組んできたことがよくわかる考え方ですね。明治の人の公に尽くそうとする考え方には尊敬の念をいつも持たされますね。

旧東京市養育院の渋沢栄一像

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主役を務めるのは「吉沢亮」

【青天を衝け・ドラマのあらすじ】

官尊民卑なんて、くそくらえ。百姓からの脱却を決意!
渋沢栄一は、藍染めの原料となる藍玉づくりと養蚕を営む百姓の家に生まれた。頭の回転は早いが、大人や権力にものおじしないやんちゃ坊主に育つ。商才に長けた父・市郎右衛門の背中に学び、栄一は商売の面白さに目覚めていった。
しかし17歳の頃、人生を変える最初の事件が起こる。御用金を取り立てる代官に刃向かい、理不尽に罵倒されたのだ。栄一は、官尊民卑がはびこる幕府の身分制度に怒りを覚え、決意する。
「虐げられる百姓のままでは終われない。武士になる!」。

目指せ、攘夷の志士! ところが計画中止、追われる身へ……。
栄一は、従兄(いとこ)の惇忠(じゅんちゅう)や喜作と共に、尊皇攘夷に傾倒していく。栄一らは江戸に出入りして同志を集め、ある暴挙を企てた。高崎城を乗っ取り、横浜の外国人居留地を焼き討ちするという一大攘夷計画だ。ところが、京の情勢に通じた惇忠の弟・長七郎の猛反対にあい、実行前夜にしてあえなく断念。逆に幕府に追われる立場となり、喜作と共に京へ逃げる。
そんな彼らに助け船を出したのは、一橋慶喜の側近・平岡円四郎だ。一橋家の家臣となるか、幕府に捕らわれて死ぬか、という二者択一を迫られる。この時、“慶喜こそが幕府を変える人物となる”と望みを懸け、一橋の人間となったことで再び運命が変わっていく——。

心ならずも幕臣に。パリ行きが人生を開く!
栄一は持ち前の商才で一橋家の財政改革に手腕を発揮し、慶喜の信頼を得る。ところが、慶喜が将軍を継承したことで、倒幕を目指すどころか幕臣になってしまった。
失意の栄一に、またとない転機が訪れる。パリ万国博覧会の随員に選ばれたのだ。産業発展めざましいフランスに渡った栄一は、「株式会社」と「バンク」の仕組みを知り、さらに官と民が平等である社会に大きな衝撃を受ける。「攘夷なんてとんでもない。民間が力を発揮する西洋の国づくりを日本も吸収すべきだ!」。そんな折、日本から大政奉還の知らせが届き、無念の帰国へ……。

まさかの新政府入りで、続々改革。33歳でいよいよ民間へ。
帰国後、様変わりした日本に衝撃を受ける栄一。約260年続いていた徳川の時代はすでに終わり、惇忠や喜作は「彰義隊(しょうぎたい)」を結成。戊辰戦争、そして函館戦争と新政府軍との戦闘を続けていた。
栄一は、静岡で隠棲(いんせい)する慶喜と再会し、身をやつした姿に涙する。そして、民間に身を置きながら、慶喜をそばで支えることを決意した。
しかし突然、明治新政府から大蔵省への仕官を命じられて上京。
「改正掛(かいせいがかり)」を立ち上げ、租税・鉄道・貨幣制度など次々と改革を推し進めること3年半。栄一はある決意を胸に辞表を提出した。
この時、33歳。いよいよ、栄一の目指す民間改革が始まるのだった……!

NHKドラマホームページより引用

【主演は吉沢亮さん】

吉沢亮さん

1994年生まれ、東京都出身。男4人兄弟の次男として生まれる。特技は剣道で二段の腕前。母が応募した「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で応募者31514名の中からRight-on賞を受賞。「仮面ライダーフォーゼ」シリーズで注目を浴び、その後数々のテレビドラマ・映画に出演。現在放映中のNHK連続テレビ小説「なつぞら」では、ヒロインの幼なじみ・天陽役が大反響を呼んだ。大河ドラマへの出演は今作が初めてとなる。

大河ドラマは60作目

「すごく光栄だと思う反面、尋常じゃないプレッシャーを強く感じました」と主役の吉沢亮さんは話しています。

朝の連続ドラマ小説と並んで、大河ドラマは話題にも常になりますし、視聴率も高く注目される番組です。

1963年に始まり、来年からは明智光秀を主役にしたドラマ「麒麟(きりん)がくる」がはじまり、その次に60作目として公開される予定です。

どんな話の展開になるのか、今の資本主義のあり方に一石を投じるような内容になる事を期待して待っていたいと思います。

NHKオンデマンド

過去の大河ドラマもこちらから見ることができるようですね。



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