2019年ノーベル賞の発表。日本人受賞者は出るのか?

栄誉あるノーベル賞

ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞であるノーベル賞の発表が迫っている。

今年のノーベル賞が7日の医学・生理学賞を皮切りに順次、発表される。昨年に続き、日本人受賞はあるのか。

ノーベル平和センター

ノーベル平和センター

 

スポンサーリンク

今年のノーベル賞は以下の日程で発表される。

 

2019年ノーベル賞発表日程

生理学医学賞10/7(月)11:30(日本時間 18:30頃)

物理学賞10/8(火)11:45(日本時間 18:45頃)

化学賞10/9(水)11:45(日本時間 18:45頃)

文学賞10/10(木)13:00(日本時間 20:00頃)

※2018年と2019年の2年分発表

平和賞10/11(金)11:00(日本時間 18:00頃)

経済学賞10/14(月)11:45(日本時間 18:45頃)

 

授賞式12/10(火)

 

となっている。

文学賞は昨年発表を見送りにした分、今年2年分の発表とするそうです。

これまでの日本人受賞者は?

●2018年までの国別受賞者

受賞者数国別TOP10

第1位 アメリカ 271

第2位 イギリス 87

第3位 ドイツ  82

第4位 フランス 55

第5位 スウェーデン 29

第6位 日本   26

第6位 ロシア  26

第8位 イタリア 19

第8位 カナダ  19

第10位 オランダ 18

日本は第6位と頑張っていますね。

●これまでの日本人受賞者一覧

受賞年 受賞者 受賞部門
2018年 本庶佑 生理学・医学賞
2016年 大隅良典 生理学・医学賞
2015年 梶田隆章

大村智

物理学賞

生理学・医学賞

2014年 赤崎勇

天野浩

中村修二

物理学賞

物理学賞

物理学賞

2012年 山中伸弥 生理学・医学賞
2010年 鈴木章

根岸英一

化学賞

化学賞

2008年 南部陽一郎

小林誠

益川敏英

下村脩

物理学賞

物理学賞

物理学賞

化学賞

2002年 小柴昌俊

田中耕一

物理学賞

化学賞

2001年 野依良治 化学賞
2000年 白川英樹 化学賞
1994年 大江健三郎 文学賞
1987年 利根川進 生理学・医学賞
1981年 福井謙一 化学賞
1974年 佐藤栄作 平和賞
1973年 江崎玲於奈 物理学賞
1968年 川端康成 文学賞
1965年 朝永振一郎 物理学賞
1949年 湯川秀樹 物理学賞

2000年以降の、物理学賞、化学賞、近年の生理学・医学賞分野の活躍がめざましいですね。

スポンサーリンク

受賞候補として名前の挙がる日本人は?

●2019年日本人のノーベル賞受賞候補は?

【生理学医学賞】

【前田 浩氏・松村保広氏】

バイオダイナミックス研究所の前田浩理事長と国立がん研究センター先端医療開発センターの松村保広新薬開発分野長は、がん治療において抗がん剤ががん細胞に集まるEPR効果を解明し、抗がん剤治療の進歩に貢献した。

【森 和俊氏】

京都大学の森和俊教授は、たんぱく質を作る細胞小器官「小胞体」の中の変性したたんぱく質の検出と修復の仕組みを発見し、糖尿病やがんの解明や治療法の研究が進めた。森氏はノーベル賞の登竜門とされる米ラスカー賞、カナダのガードナー国際賞などを既に受賞しており、国際的な評価は高い。

【田村浩一郎氏】

首都大学東京の田村浩一郎教授らによる、バイオインフォマティクスツール「分子系統解析ソフトウエアMEGA」の開発に関する論文が、日本人の論文の中で平成時代に最も多く引用されたとして評価されている。

【物理学賞】

【細野秀雄氏】

東京工業大学の細野秀雄栄誉教授は、液晶ディスプレーや有機ELに使われる酸化物半導体「IGZO(イグゾー)」や鉄系高温超電導体などを開発している。

【十倉好紀氏】

東京大学の十倉好紀特別栄誉教授は、省エネルギーデバイスの実現に貢献する研究で、電気と磁気の性質を備えた「マルチフェロイック物質」を発見した。

【大野英男氏】

東北大学の大野英男総長は、磁石と半導体の性質を持つ物質「磁性半導体」を開発し、高性能で低消費電力の集積回路の実現を目指している。

吉野 彰氏】

吉野彰名誉フェローは、携帯電話やノートパソコンなどに使われ、日常生活に欠かせないリチウムイオン電池を開発した。6月に欧州特許庁が主催する欧州発明家賞を受賞。

【古沢 明氏】

東京大の古沢明教授は、量子コンピューターの開発につながる「量子テレポーテーション」の実験に成功した。

【香取秀俊氏】

東京大の香取秀俊教授は、超精密な原子時計の「光格子時計」を開発した。

【化学賞】

【山本 尚氏】

中部大学の山本尚教授は化学賞の候補の一人だ。「ルイス酸触媒」を開発。血圧降下作用のある生理活性物質「プロスタグランジン」の合成や、工業的な不斉酸化で使うバナジウム触媒などで実用化されている。

【藤嶋昭栄氏】

東京理科大学の藤嶋昭栄誉教授は、光触媒の酸化チタンを使い、太陽光で水を分解し水素を製造できる可能性を示した。その後、光触媒の強い酸化分解力に注目して雑菌やにおい、油汚れを分解する応用で産学連携を進めた。空気清浄器のフィルターや建材、道路資材などで実用化されている。さらに水になじみやすい「超親水性」という別の機能も引き出した。曇らない自動車のサイドミラー、水で簡単に汚れが落とせる高層ビルの窓ガラスなどを実現した。産学連携により新たな一大産業を生み出した点でも、受賞の期待が集まっている。

【金久 実氏】

首都大の金久(かねひさ)実特任教授は、ゲノム(全遺伝情報)を基に、体内で起きる化学反応と、遺伝子の情報などを統合したデータベース「KEGG(ケッグ)」を構築し、病気や薬の研究開発に役立つ情報を効率的に得られるようにした、「バイオインフォマティクス」と呼ばれる比較的新しい学問分野での成果で、医学・生理学賞での受賞の可能性もある。

【北川 進氏】

京都大の北川進特別教授は、多孔性金属錯体と呼ばれる新材料を開発し、微細な穴に気体を貯蔵させる機能が注目されている。

【藤田 誠氏】

東京大の藤田誠教授は、分子同士が自然と集まる現象を利用して巨大な分子を作り、結晶化しなくても物質の構造を簡単に解析できる手法を開発した。

【宮坂 力氏】

桐蔭横浜大の宮坂力(つとむ)特任教授は、次世代の太陽電池を開発した。

どのように選考されるのか?賞金は?

●選考過程は

推薦状を集めて審査をするが、その過程は全て秘密である。具体的な審査の過程は受賞から50年後に公開されるが一般にはされないのだ。

●受賞の賞金は?

スウェーデンの通貨で、800万クローナ。約1億2000万円になる。各賞は3人の受賞枠が有るので、複数の場合は分配する。

●授賞式

毎年12月10日のノーベルの命日に行われる。ストックホルム市庁舎での晩餐会に招かれる。平和賞はノルウェーのオスロで授賞式が行われる。

 

日本人のみならず、素晴らしい世の中への貢献をした方々に拍手を送りたいですね。

ノーベル賞受賞は誰に

ストックホルム市庁舎

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です